2010年1月15日金曜日

雪風の日

雨で百年、雪で千年。」
 京都の人はビルの建ち並ぶこの時代でも、雨がふれば100年前、雪がふれば1000年前の京都の風情が浮かび上がってくるのだと、目を細めて笑う。確かに現代建築がどれだけ立ち並んでも、ぬぐい去れない都の気配が其処ここに漂っているような…。

今年は雪が多いので撮影にはそれほどヤキモキはしないものの、降り出したら湿った雪がドカ〜ンとやってくる。




 滋賀県の雪、特に北緯35°10を超えてくる雪には要注意なのだ。
それは琵琶湖大橋の北方で、雪風が北緯35°10の線を超えて激しく降りだしたら、絶対にその先に行ってならない。これは熟練パイロットの言葉。
しかしニュースの仕事は雪でも北緯35°10を超えなければならない。行くときは穏やかな天気でも帰りは猛吹雪ということがある。僕はこの35°10の雪風でキャメラマンの友人を亡くしている。もう4秒だけエンジンが止まらずに飛んでいたら助かっていたと思う。
北緯35°10付近の激変する天候を誰も予測することはできない故の事故だった。

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