2011年12月9日金曜日

カリフォルニア・サリナスにて (報道時代)


モントレー郡サリナスはジョン・スタインベックの生まれたところ。
そこの小さな図書館にスタインベック自筆の原稿を撮影するためにお邪魔した。図書館の司書はとても親切で、それはそれは丁寧な対応で、協力を惜しむことなくすべてがオープンであった。なによりも郷土の誇りである彼を尊んでいる姿勢が気持ちよかった。


労働組合員や特別な政党支持者の多い、日本の図書館では決してお目にかかれない風景であった。借りる人の顔も見ない、蔑んだ表情でありがとうも言わない、まるで30年前の中国の書店員のような……日本の図書館員の対応に接すると、今も決まってサリナス図書館の風景が浮かび上がってくる。


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