2010年10月18日月曜日

地球儀。「Tabi photo」


 最近の東京事務所には、
BS 日テレで始まった番組、「Tabi photo」のインサートカットを撮影するための地球儀がゴロゴロ。普段の生活ではそれほど登場しない地球儀だけれど、インテリアとしても売れているそうで、国旗が印刷されていたり、山脈が凸凹で表現されている地球儀など……様々な地球儀が売場に並んでいる。僕はうるさくない程度で国名と首都が印刷してある地球儀がいいと思う。




 左が22年前に買った地球儀。
今では驚くほど国名が変わっていて、ちょっとした骨董品。
真中はN35の小山薫堂氏の所蔵品。右にあるのは最新の地球儀。



小山薫堂氏の地球儀と山脈凸凹表現地球儀



22年前の地球儀。
世界遺産にスタッフとして参加することも、
番組で世界を巡ることなど、想像することもできなかった。



アフリカは人類発祥の地、そして野口英世への憧れもあった。



ドイツは東西に分かれていた。
そういえばベルリンの壁、その破片を持っている。



ロシアもソビエト連邦だった。
旧ソビエト連邦の国へ撮影に行ったが、なにもかもがガタガタ。
社会主義のいい加減さにムカムカの連続。

 会社を立ち上げた頃はまったく仕事がない毎日。
ガラ〜ンとした部屋に地球儀だけがポツンと。それを眺めながら「いつの日か、世界を巡らん!」なんてことを考える余裕はゼンゼンなく、ただ仕事のこと、明日のこと、月末の支払いのことばかりを考えていた。

 報道時代の諸先輩、その方達の涙がでるような心遣いもあって、関西の素晴らしさを紹介する番組「近畿は美しく」に参加することができた。しかし大阪の小さな映像業界にもそれなりの縄張りが存在していて、気が滅入るほどの妨害があった。それを押し退ける気力もなく、状況だけを撮影するワイドショーなどやる気は更々ない、と云うよりも、そんな村社会が疎ましくて東京に出ることになった。

 TBSの世界遺産に参加できたのもT氏、O氏の両プロデュサーの推挙だった………著名なクリエィターを育てた資生堂のCMを制作できたのもK重役の働きだった……偉大な人々に支えられてきた。僕は肩書きや氏素性で判断しない「東京」という志を抱く者に寛容な街の存在をいつも忘れない。

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