2012年2月7日火曜日

ドキュメンタリーの時代 「堺市倫理条例にて」


堺市の「倫理条例」が可決されるまでの、市民の活動を追った毎日放送の「映像80」というドキュメンタリー番組の撮影だった。




リポーターは斉藤さん。
毎日放送のアナウンサーで、有名な番組「ヤングオーオー」で全国的に名を知られた方だった。最近のアナウンサーはすっかり、ちゃっかり芸能人だけれど、斉藤さんは「伝える」ことを忘れない、立派な見識を持った「ジャーナリスト」でもあった。様々な番組を忙しく担当されていたが、「伝え方」、「伝える」ことの意味を忘れてはおられなかった。
伝統あるいは社風というのだろうか、毎日放送のアナウンサーは、ジャーナリスティクだった。一部を除いて。(笑)



テレビ番組というのは不思議なもので、ナレーションの声質、読み方でプラスマイナス15%ほども変ってしまう。それほどナレーションは大事なもの。
「世界遺産」では寺尾さんのナレーションで救われていた場面がどれほどあったろうか。その寺尾さんを降板させてしまう放送局のセンス、その後に登場した歌舞伎俳優の起用は随分と無理があった。世界遺産は寺尾さんの降板から失速し始めたと思う。

……海外取材から帰ると、精魂込めて撮影したあるスペシャル番組のナレーターが元アイドル(知らないよ)だった。何故その人選になったのかと聞くと、局の推薦だったとか……それも営業から……視聴率がとれるから……抵抗できなかったという。
「わたしは心のそこから優しい人なんです」が丸出しの読み方、おまけに漢字を知らないようだ。僕は心底ガックリした……視聴率もそれほどではなかった。起用するのに何か別の力が動いていたような……放送局でクリエィティブはもう無理な話しなのだ。

倫理条例。僕は素晴らしいと思ったが、驚いたのは共産党が他の政党と一緒になって強力に反対していたこと。共産党はこの時代には(実はいつの時代でも……)機能していないと思った。

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