2010年11月12日金曜日

16時33分の光。



東京タワー側の窓から差し込む光が素晴らしい。
特に夏が終わり、秋に差しかかった季節の光は、まだ夏の雄々しさが残っているけれど、仕方なく老境に旅立つ男のような光。
この光を見るとヴェネチアで出会った海の男を想いだす。







カメラのない時代に「光の移ろひ」を肉眼で捉えて、キャンバスに表現した人たちが確かにいたのだ。光だけではなく波や吹き渡る風も……ある大学の授業で、絵画の延長線上に写真があると話していたキャメラマンがいたけれど、それは絵画と写真にたいして酷く失礼で乱暴な話しだと思う。この先生にオルセー美術館の保管庫を見ていただきたいものだ……。




撮影機材は密閉した保管庫ではカビが発生しやすいとのことで、本棚の上に並べている。



当然、撮影部で育ったので機材の管理は軍隊のように叩き込まれたけれど、だからどうなんでしょうかね……と思ってしまう。

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