このおじさんの笑顔を見よ、絶対にいい人に決まっているのだ。
(レンズの前枠が脱落して修理ができないらしい。)
世界遺産の撮影でリトアニアへ。
ソビエットに併合されていた東欧の暗い国。というイメージとは程遠いカラフルで美しい町。その佇まいは今の京都より数段上品。そんなことを考えながら町並みを撮影していたら、オリンパスペンというカメラを持ったおじさんと目が合った。
小さなオリンパスペンはある年代には思いで深いカメラ。遠足や修学旅行生のほとんどが持っていた。ハーフサイズなのでフィルムに写るサイズが35mmの半分。このタイプでは世界に誇れるカメラだと思う。もう随分昔のカメラだけれど、国民的写真機だと思う。そのシステムと技術を創り上げたオリンパスは、きっと小型で驚くような画質の”ムービーカメラ”をも開発するだろう。
これからの写真はパチッと写る一枚から選ぶのではなく、膨大な数の動画から一枚を選ぶ時代になる。”情報”を求める人々の欲求は「一枚写真の情報量」では満足せず「情報量の多い動画」が一枚写真を駆逐していくに違いない。
しかしそんな時代になっても大切なのは、写真や動画が写しとる”情”こそは永遠のものだということ。それを表現できるのはプロフェッショナル性と比例している「写真」と「映画」そして「Web」なのかも知れない。実は映像にあまり関心がない、お笑い芸人ばかり番組、金太郎飴のようなクイズ番組を流しているテレビの役割ではないだろう。
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