2009年7月10日金曜日

世界遺産にて。「記憶の夕景」

 「夢ではないのか」と思う風景を僕は見た。
美しい風景は、その”割合”として荒涼とした場所で出会う。たとえば大陸の端っことか‥…。
また、太陽が水平線に差し掛かった前後の40分は、たとえその日が曇りでも雨でも撮影を生業とする者はよく見て於かねばならない。それは朝の風景にも云えること。

 ある番組の取材でご出演頂いた龍村 仁監督が、窓から散ってゆく桜をご覧になって、「散っていく桜の花を風が運ぶ‥…。こんな時に風が見える‥…。植物が地球に生まれてこのかた、何十億年とこんな風景を繰り返してきたんだよな〜。人間のことなど考えていた訳ではなくね‥…。」

パタゴニア

ティウェルチェ族の村 パタゴニア

月の谷 パタゴニア

ピコ島 ポルトガ

風の谷 パタゴニア

 自分のすぐそばにある森羅万象を注意深く観察していこうと思っている。
キャメラマンの仕事は「よく見ること」「よく分析すること」そして「理解」することに尽きるのだ。
 継足しで岩波新書ぐらい分厚いパスポートも期限がきて、新しいITパスポートになったし、ボコボコだったリモアのトランクも修理ができた。さあ、朝はどんな風景に出会うのだろう‥…。

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